アルコール中毒

  • アルコール関連障害

  • 概念
  • 大部分は飲酒により起こり、その主成分はエタノールである(⇒メタノール中毒エチレングリコール中毒)。
  • エタノールは体温調節中枢、血管運動中枢、ADH分泌を抑制する
  • 分子量が小さいため高濃度で存在すると血漿浸透圧が上昇する

  • 症状
  • 血中エタノール濃度10〜50mg/dL: 気分高揚、多弁、作業能力低下
  • 血中エタノール濃度50〜100mg/dL: 言語障害運動失調
  • 血中エタノール濃度150〜250mg/dL: 不明瞭な言語、失調性歩行、複視、傾眠状態、頻脈低血圧低体温など
  • 血中エタノール濃度300mg/dL: 昏迷、支離滅裂な言語、深呼吸
  • 血中エタノール濃度400mg/dL: 昏睡
  • 血中エタノール濃度500mg/dL: 呼吸抑制、死亡

  • 検査
  • 血中エタノール濃度
  • エタノール濃度が測定できないときは下式により算出する
     血中エタノール濃度(mg/dL) = 浸透圧ギャップ × 4.6
  • 血漿浸透圧が上昇する(浸透圧ギャップの存在)
  • 血糖値
  • 血中ケトン体: acetoacetateを検出している→アルコール性ケトアシドーシスでは主としてβ-hydroxybutyric acidosisなので血中ケトンが陰性となる。病態が改善するとβ-hydroxybutyrateからacetoacetateへの反応が起こり、ケトン体反応が強くなる。
  • クレアチニン: acetoacetete存在下では、実際より1〜3mg/dL程度高く検出される

  • アルコール常習者の意識障害の鑑別疾患
  • アルコール中毒
  • 頭部外傷
  • 低血糖肝性脳症薬物中毒低体温など
  • 髄膜炎肺炎
  • アルコール離脱症候群
  • ウェルニッケ脳症


  • ref40;ref1,p2068;ref101
  • 050614;050821;050822;051229
  • Contents